こんにちは。
リノマリアージュ副所長　鳥居剛志です。

今日のお悩み相談は、婚活サイトで知り合った男性に好意がありお付き合いしたいと思っていたところ、彼からの連絡が途絶えてしまい、どうしたらいいのか悩んでいる女性の話です。

彼女は、婚活サイトで知り合った男性と一年近くLINEでやり取りをしながら、4〜5回程ではありますが、映画を見たり、お茶したり、ディナーに行ったりして共に過ごしてきました。

お互い趣味が合うこともあり、会話内容や話のペースがとても良く合い、気軽に話が出来る間柄で一緒にいると心地良かったそうです。
けれど、それ以上なかなか発展せず、次第に仲の良い友人関係のようになっていました。

そんなある日、彼と一緒に映画に行くことがあったため、それとなく「そろそろ誰かと付き合いたい」と相談したところ、彼から『自分と付き合ってみない？』と提案がありました。
彼女は彼に対し、好意がない人とはデートをすることはないということを伝えた上で、「自分と付き合えるか？」というような消極的な表現よりも、「自分と付き合ってほしい」という積極的な意見が欲しいと伝えました。
彼の返答は、『自分から積極的に付き合いたいと表現することは怖くてできない。自分は恋愛経験がないため、どうしていいかわからない。ただ、波長も合うし、気も楽だし、一緒にいて楽しいので付き合ってみたい』と言われたそうです。
彼女は彼からの「付き合ってみたい」や、「怖くて言い出せない」という言葉が引っかかり、『ちゃんと自分の意思を話して欲しい。お互いの気持ちをきちんと言い合える仲になりたい。』と自分の気持ちを正直に話をしたところ、彼は『いつも肝心なところでブレーキをかけてしまう。積極的になりたいけど、すぐに改善できない。改めて色々考えるよ。』と言われたそうです。
彼女は自分は言い過ぎてしまったり、言葉がきつくなってしまったりする傾向があることを自覚しているため、彼に言い過ぎたことを謝りました。
彼は『気にしていない、むしろきちんと言ってくれてありがとう。』と答えてくれたのですが、それから連絡が途絶えてしまいました。

彼からの連絡が途絶えて三日が経ちました。
今まで長くても二日以上連絡が途絶えることがなかったため、彼女は彼がもう連絡してこないのではないかと思っています。
このままフェードアウトしていき彼との関係が消滅してしまうとしたら寂しいと彼女は言います。

彼女は返信を待つべきか、自分から連絡してみるか悩んでいます。

彼女と向き合わない彼の気持ちとは。

僕としては、彼女から連絡をしてもいいと思います。

彼は臆病なところがあるように見受けられるため、もしかしたら正直に話をしてくれた彼女に対し、どう接していいかわからなくなっているのではないでしょうか。
僕自身も臆病者だし小心者です。自分の意見をはっきり発言することは苦手ですし、自分の意見に自信が持てません。
僕は自分の意見をはっきり発言する人とは、どう接していいかわからなくなります。それは、『自分の意見を聞いて欲しいけど、言ったところで相手に伝わらないんじゃないか』とか『そもそも自分の意見があるのか、あったとしてもそれが正しいのかわからない』という思いがあったからです。その自信のなさから、自分の殻に閉じこもり、結局“発言しない”を選んでいました。
けれど、今は自分の意見というものに正しいとか、間違っているとかは“ない“と気づいたので、相手の意見を聞いた上で自分がどう思うのか考え発言するように心がけています。
他人の意見はあくまでも他人の思いであって、自分の思いとは別なのですから、その意見に賛同するかどうかは自分が決めれば良いことだと思います。

話を戻しますが、彼も今そういった状態なのではなのだと思います。
彼女からはっきり言われて自分の改善すべき点を再確認したようでした。
「前々から肝心なところでブレーキをかけてしまう」と言っているように、彼は自分の改善すべき点を知っていたのでしょう。
それを今回彼女に指摘されてしまったのです。
彼はショックを受けて、自分の殻に閉じこもってしまったのだと思います。
発言しないことで自分を守っているのでしょう。
彼女からの言葉は図星なだけに攻めらているように感じてしまう。
言い返せないのは、自分がダメだからとネガティブな連想をしていってしまうから。
彼は彼女との関係を終わらせたくないけど、自分を守るために、無意識に彼女から離れる行動をしているのでしょう。

彼は彼女に連絡したいと思っているのかもしれませんが、どう声をかけていいかわからなくなっていると思います。なぜなら、こんな自分では彼女の気持ちに応えられないし、自分の意見で彼女をがっかりさせたくないという思いを抱えているように感じます。
彼は、彼女に対し好意を持っていているからこそ、連絡できないでいるのだと僕は思います。

『連絡したいけど怖くて連絡できない。自分はまた肝心なところでダメだった。そんな自分を改善することができていたならば、こんなことにならなかったのに。』と反省し落ち込んでいるでしょう。

結論：自分のために自分から連絡をしよう

彼に必要なのは自信です。それを与えてあげるきっかけになるのは彼女なのかもしれません。
彼女から手を差し伸べてあげることは、彼が殻から抜け出すきっかけになるでしょう。一方で、そうしてしまうと彼のためにならないとも思います。
しかし、今、彼に手を差し伸べてあげなければ、関係自体が終わってしまいます。
彼女にとって彼は趣味も合う、話も合う、気も合う人です。そして、それは彼も同じように感じてくれています。
彼女は彼を、彼は彼女を必要としてます。
それならば、まだまだやれることはあると思います。
今は、彼との関係を繋いでおくべきだと僕は思います。
交際もまだしていないわけですし、彼も彼女もお互いのことをまだ深く知らない部分もあると思います。
まずは、よく話し合いお互いがどう思っているのかを聞いた上で判断しても遅くないと思います。

最後に。

婚活市場では、彼らのように気を使わないでいられる相手を探して奮闘している人がたくさんいます。
彼らは自分が、かけがえのない人と出会っていることが見えていません。それは当たり前のように目の前にあるから。
出会いは奇跡です。
出会いたいと思っていても出会えないことの方が多いです。
“失って初めてそのものの大事さに気づく”とはよく言ったもので、そこにないと気づいた時に、そのことがどれだけ奇跡だったかを知るのではないでしょうか。

彼女がどうしたいのか、彼との関係をどうしたいのか、という理想の未来に辿り着くために今できることを探して、行動していってほしいと僕は感じました。

さいたま結婚相談所　
先生の為の婚活ROOM リノマリアージュ
副所長　鳥居　剛志